支援事例

SUPPORT EXAMPLE

販路開拓支援

首都圏から海外へ 既存の概念にとらわれない商品企画と販路開拓

日本伝統食品のすばらしさを海外へ!

株式会社みゆきやフジモト

既存の発想にとらわれない新感覚商品の積極的開発

株式会社みゆきやフジモトは、日本で古くから親しまれてきた蒟蒻の製造販売を行っており、県内の百貨店・スーパーマーケットはもちろん、早くから首都圏への展開を行っており、積極的な販路開拓を行ってきました。販路を拡大するために、すき焼きやおでんに使用する一般的な蒟蒻以外にも、ゆばの食感と味を再現した「ゆばこん」、麺状に仕立てた「蒟蒻麺」のほか、スイーツ分野にも参入した「こんにゃくポンチ」など、既存の概念にとらわれない新感覚の商品を多数展開してきました。 その取り組み姿勢と成果は蒟蒻業界以外にも波及し、県内の食品業界でも先駆的な企業として有名です。

バイヤーと連携した販路拡大戦略

これら新感覚の商品企画については、自社内でディスカッションし生まれるものも多く、会社全体の企画力を高めるために常に研鑽されています。しかし、強豪ひしめく首都圏で優位性を持つためには、ニーズやトレンドなどの情報を積極的に収集し、間違いの無い商品企画が重要です。 そのために、当社は首都圏商社のバイヤーなどを積極的に招聘し、商品企画のアイデア、パッケージデザインの構成などについて綿密な打ち合わせを通じた検討を行っています。また、商品企画についてバイヤーと連携することで、生まれた商品の販路についてもバイヤーの協力が仰げるため、情報収集に要する手間を決して省かず大切にする姿勢が、当社から生まれた画期的な商品群の売上げ向上に活かされています。

新たなる目標、それは海外展開!

新感覚の商品を企画する上で重要視したひとつに、蒟蒻の「新たな用途」にも着眼しました。こんにゃくポンチや蒟蒻麺はその一端で、特に麺状にした蒟蒻はラーメンやパスタのように楽しむほかにサラダに使用することができるなど、そのアイデアは多くのバイヤーから注目を浴びました。更に蒟蒻は一般的な麺と比べて低カロリーで、健康志向やダイエットを考える消費者に対して非常に魅力的な商品であることにスポットを当てました。結果、スーパーマーケット・トレードショーなど首都圏で開催される大規模展示商談会でも多くのバイヤーから商談を申し込まれるなど、その商品のポテンシャルの高さに自信が持てました。 そして、自社商品のポテンシャルを活かした販路として、健康志向やダイエットに関しては日本よりもマーケットが広い海外について展開するという、新たな挑戦に取り組む意気込みが固まってきました。

テストマーケティングから見えてきた自社商品の手応え

海外展開と言っても簡単に取り組めるものではありません。海外用の商品紹介パンフレット・パッケージはもちろん、そもそも海外のマーケットに対して自社商品のピントが合っているのかどうかの事前調整は大変な作業となりました。そのためには海外の食品事情に関するトレンドや、売れている商品の「見せ方」などについて、アメリカ・アジア圏・ヨーロッパ圏など、経営者自らが実際に現地に赴いて調査を行いました。 収集した知識を元に、健康志向や高級志向などのターゲットを明確にした商品画像・PRコメントを自ら構成し、効果的に自社商品のポテンシャルを伝えられるパンフレットを独自で作成。それらの武器を持ってテストマーケティングに挑みました。また、テストマーケティングについても、単なる販売に特化するのではなく、ヨーロッパではなじみの無い蒟蒻について、現地のバイヤーや商社に対して製造方法から成分のほか、カロリーや用途などに関するセミナーも同時に開催することで、テストマーケティング後の取り引き成立まで、少ないチャンスを効果的に活かした遠征となりました。

日本伝統食品が持つ可能性の証明に向けて

これらの海外での活動は、外国人から見た蒟蒻のポテンシャルについて調査することができ、日本古来から愛されてきた蒟蒻の可能性について、自らが再確認できる結果となりました。その自信は、地盤である国内の販路開拓についても更なる展開を計画する素地となっております。 商品企画や市場評価は単発の経営戦略では終わらせず、首都圏・海外の情報や手応えをそれぞれ効果的に活かしたグローバルなマーケティング戦略を立案し、既存の概念にとらわれない画期的な展開を常に目指すことが、当社の持続的な活性化に繋がる好事例となっております。

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