支援事例

SUPPORT EXAMPLE

販路開拓支援

職人技を活かし、大手商社のギフト商品開発戦略

伝統とマーケティング戦略の融合

株式会社本多食品事業

こだわりの製法に基づいた商品作

株式会社本多食品事業は、岡山県新見市で精肉店を営む一方、高品質な肉を使用した加工食品「ローストビーフ」のほか、食肉製品製造業としての製造販売を行っています。主にローストビーフのために厳選した高品質な黒毛和牛を使用し、塩と数種類の香辛料だけというとてもシンプルでありながら、研究を重ねたこだわりの技法を追求し続け、「シンプルだからこそ嘘がない、素材本来の味がお楽しみいただきたい」という当社の想いが形になった商品を展開しています。

マーケティング調査結果からターゲットを絞る

ローストビーフは一般的に高級食品として取り扱われており、市場評価を行うためには特別な相談先やロケーションが必要となります。そのため、自社の商品の市場評価や販売戦略を立てるために、首都圏で開催される大規模展示商談会「スーパーマーケット・トレードショー」や県内商談会について積極的に参加、バイヤーの意見や消費者動向に関する情報などを収集されています。

ギフト展開に特化したブランディング

展示会や商談会だけでなく、地元のイベントや試食会などのチャンスがあれば積極的に活用されています。岡山県マーケティング推進室が実施している「岡山県商品開発マーケティング支援事業」も活用し、ローストビーフの市場評価を調査しました。その結果、味については約半数が100点の評価をつけ、全体の9割が90点以上の評価となるなど、当社のポテンシャルが証明されました。また、味と価格を加味した接点はやはりギフト展開にあると結果がまとまり、パッケージ等の荷姿はもちろん、販路開拓先についても徹底的に絞り込んだ戦略を立てることになりました。

コーディネーターと連携した事業計画策定

展示会や商談会に参加して得た情報や、試食会等を通じた商品評価結果については、岡山県中央会が派遣するコーディネーターにより精査され、ブランディングを含めた事業計画策定が行われました。また、大手商社による提案指導にも参加され、現地助言指導による双方の信頼度向上も相まって、ブラッシュアップされた商品の販路開拓が企画されています。 そして、首都圏の大手商社や百貨店のバイヤーから高評価を受けるのは、やはり当社のこだわりぬいた技法であり、その丁寧さと研究熱心な姿勢は、商品評価などの「書類には現れない強み」となっています。 これらをコーディネーターは十分に理解することで、当社の強みを活かした更なる一手について、伴走型支援により戦略立案が展開されています。

伝統技法を活かした更なる新商品開発

現在、当社が企画している新商品は、当社にとって全く新しい商品ではあるものの、今までに培ってきた伝統技法とこだわり抜く姿勢を活かした商品です。また、現在のマーケティング戦略に沿った販路に合うような商品コンセプトとなっているため、既存取引先を飽きさせない商談が行えるよう企画中です。 優れた食品を作るために活かされる職人技は、それらを十分に理解した上で展開されるマーケティング戦略に基づいた活性化策により意味をなします。そのために当社は積極的に様々な意見を取り入れながらも、自社への理解度・信頼度を高めるための努力を惜しまず、現在の戦略を明確にしながら新商品開発・ブランディングに挑んでいます。

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