建部ヨーグルトとギモーブについて

【これまでの活動】
昭和６２年に後継者の有志１３名で組織され、昭和６３年に「有限会社建部町乳製品生産組合」として法人化されました。

当時は町内酪農家が２０戸以上あり、全国的にも酪農家が増えていました。そして需要と供給のバランスが崩れ、生産した牛乳の廃棄や乳牛の淘汰をし、生産調整をすることになってしまいました。
そんな状況に疑問に感じた者達が集い、牧場から約１５分程で工場へ届く搾り立ての牛乳１００％を使った無添加ヨーグルトを商品化することになったのです。

建部町の特産品として無添加ヨーグルトが定着しつつあったところ、平成１０年１０月の台風第１０号の災害により、施設及び機械が水没する被害を受け、継続の危機に直面しました。

【再スタート】
平成１１年、有志３名で新事業の導入（公社営補助事業費約１億円）を決め、岡山県と建部町の全面的な協力を頂き、新施設を建設することになりました。
しかし、問題が発生しました。旧施設で使用していた乳酸菌は施設と一体でアメリカから取り寄せていましたが、新施設の新たな機械では乳酸菌を提供してもらうことができなかったのです。
そこで新たな乳酸菌を探すことになりました。
何十種類もの菌を数社から取り寄せ、やっと、現在の乳酸菌とプロバイオティクスBL菌（ビフィズス菌）の配合にたどり着きました。

ヨーロッパから取り寄せている乳酸菌６種類の配合により、牛乳の美味さを最大限に引き出し、酸味を抑え、表層に白い膜を有する、安定剤や凝固財を使わない無添加ヨーグルトがとうとう完成しました。

【ギモーブ（マシュマロ】
平成２５年より新しいヨーグルトの開発に取り組みました。
岡山県を代表する果物である、葡萄の女王マスカットオブアレキサンドリアを使った新製品ができないかと考えました。
ヨーグルトに合う県内産の果汁を探し、贈答用に使うことができる果物を使用した果汁と出会いました。
ほんのりした甘さと、すこし酸味のある『のむマスカットヨーグルト』『のむ清水白桃ヨーグルト』の製造を開始し、岡山県外へさらにアピールして行くことが可能となりました。　

これらの『のむヨーグルト（３種類）』を濃縮し、ゼラチンを加えて固めたギモーヴ（マシュマロ）ヨーグルトの製造販売を行います。

《ギモーブとは》
フランス語で、フルーツ果汁とゼラチンを使ったお菓子のことです。
当社はのむヨーグルト（３種類）を使い作っています。
乳酸菌は死滅していますが、牛乳の成分はそのままに、アミノ酸に変化したヨーグルトの効能をギュッと濃縮し、歯ごたえの有る食感に仕上げています。
まだまだ完成ではなく今後も改良を加えて行く予定です。

平成１３年４月に、やはたの里としてめだかの学校、旭川の淡水魚水族館、おもちゃの宿とヨーグルト工房(製造か見える)の一体的な観光施設として本施設が完成しました。
４月２日より「有限会社　建部ヨーグルト」として再スタートしました。
新たにドリンク(のむ)ヨーグルトの開発、商品化が可能となり、又、店舗販売施設も併設し、生乳を約７５％使ったヨーグルトソフトクリーム、パフェの販売も始め、ガラス越しに製造過程を見ながらのんびりと過ごして頂ける施設と成っています。
又、要予約に成りますが、バター作り、アイスクリーム作り、カルピス作りの体験も行っております。