支援事例

SUPPORT EXAMPLE

事業計画策定支援

見せ方と売り方を変えることで売れる商品へ

既存商品のブラッシュアップ事例

株式会社半鐘屋

安心と信頼の125年

明治25年、豆腐屋として創業した株式会社半鐘屋(以下、半鐘屋)は、戦争を機に穀粉製造業に業種変更しました。現在の主な業務内容は、きな粉などの和菓子原料と米粉や小麦粉などの製パン・洋菓子原料の製造販売。また、各種はとむぎや雑穀などの健康関連商品の製造販売。さらに製粉・焙煎・乾燥などの受託加工です。最近では店頭販売のみならず通信販売に力をいれており、通信販売での売り上げが伸びています。 創業から125年たった今でも消費者の安心と信頼を裏切ることがないよう、売りたいものではなく「自分たちが買いたいもの」を消費者に届けることを心がけています。

原材料提供企業の悩み

半鐘屋が取り扱う商品は、上記のように原材料となる製品がメインです。それらの商品の品質には絶対の自信があったものの、素材での販売形態が多いため消費者の購買意欲に繋がらないケースもあり、売り上げが伸び悩んでいる商品がいくつかありました。 また、安全・安心志向でかつ健康に気遣う消費者が多いことは分かっていたため、既存の顧客を大切にしつつ、そのような潜在顧客にいかに自社商品をPRし、新たな顧客として開拓していくのかという点も検討しなければならない課題でした。

商品をどのように見せるかがポイント

そこで半鐘屋では今回、これまで素材として提供していた押し大豆を、見た瞬間に「美味しそう」「食べてみたい」と感じてもらえるような商品に生まれ変わらせることに挑戦します。 もともと機能性の高い大豆が押し大豆になることで、食感が良く味わい深くなることから、機能性の高さをアピールしつつそのまま食べる方法を検討しました。社内で話し合いを重ねた結果、牛乳やヨーグルトをかけてそのまま食べることができる新商品「押大豆シリアル」として展開することに。具体的に食べ方を提案することで、消費者の購買意欲に繋がるよう工夫しました。また、商品のコンセプトやパッケージを一新させるため、ターゲットを「美容や健康に意識が強い30代~40代の働く女性」と詳細に設定。働く女性が忙しい朝に手軽に食べられるように包材などにもこだわりました。 これまで押し大豆として商品展開をしていたのは、「白大豆」の1種類のみでしたが、半鐘屋で取り扱っている大豆には、その他に「黒大豆」「赤大豆」「茶大豆」「青大豆」がありました。そこで、これらも押し大豆に加工し、5種類のシリアルとしてシリーズ展開することに。シリーズ名も「SOY MY LIFE」と名付け、見た目も華やかで、食卓をオシャレに彩る商品としてラインアップすることになりました。半鐘屋では、過去に「黒大豆」の押し大豆の販売に失敗していたことから、今回の取り組みはリベンジの意味合いもありました。 また、バイヤーからより注目をしてもらうために「健康生活をDIYする」というキャッチコピーも設定し、平成27年2月、初めて大規模展示会スーパーマーケット・トレードショー(以降、SMTS)に出展しました。

新しい取引先の開拓に成功

SMTSでは、「押し大豆シリアル」のこれまであまり市場には無かった珍しさから多くバイヤーの目を引きました。今回初めて首都圏の高級スーパーとの取り引きが開始され、また東京駅の人気小売店のバイヤーからも引き合いがあるなど、商品ブラッシュアップの効果を見ることができました。 さらに半鐘屋では、同年の夏頃に「SOY MY LIFE」シリーズの新商品となる「押大豆グラノーラ」の開発を開始。蜂蜜やドライフルーツなどの混ぜる素材は厳選し、ザクザクとした食感にもこだわりました。翌年のSMTSで新商品として発表をしたところ、この商品も味や品質がバイヤーから高く評価され、さらに引き合いが増えました。

1つの商品から生まれる様々な可能性

SMTSへの出展を機に、飲食店やホテルなどのバイヤーからも注目を集めるなど、業務用のニーズも増えています。また、出産祝いや母の日のプレゼントといったギフト商品としての販路拡大も検討しており、1つの商品から様々な可能性が広がっています。 これからも半鐘屋は、見せ方や売り方を変えることで既存商品をブラッシュアップし、また新商品の開発も続け、より一層の発展を目指していきます。

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